アポロニア21

Vol.22歯科医院で漢方薬

これまで、歯科医療とは、歯を削ったり、抜いたり、入れ歯を入れたりと、どちらかと言えば外科的な性格が強いものだとされてきました。患者さんだけでなく、歯科医師もそのように考え、削ったり、抜いたり、入れ歯を入れたりする技術を研鑽してきました。しかし、最近では、それらの技術だけでは、患者さんのニーズに十分応えられなくなってきています。

口臭、顎関節症、ドライマウスなどと呼ばれる症状に対しては、歯を削っても、抜いても症状を改善させることができません。これに対して、マッサージ、サプリメントといったサービスを提供したり、食生活を改善するアドバイスをする歯科医院が出てきていますが、最近、これらの症状に対して、本格的に漢方医学的な診断を行って、漢方薬を処方する歯科医院が出てきました。 歯科医療で漢方薬が効果を持つとされる症状には、口臭、ドライマウス、舌痛症、歯周炎、味覚異常などがあり、症状、体質に合わせて処方される薬の種類は30種類近くに上ります。さらに、これまで「有効な治療法がない」とされてきた薬物性歯肉増殖症(免疫抑制剤や降圧剤による副作用)に対しても柴苓湯という漢方薬が一定の効果を期待できるとわかってきました。

これらの薬を処方する歯科医療のことを、口腔内科的歯科医療と呼ぶことがあります。従来の歯科治療と異なり、検査、診断、介入(治療、投薬など)、評価という体系を持ったもので、治す(歯科では病気をなくするという意味ではなく、形態、機能を回復させることを指すことが多い)ことを目的とするのではなく、状態の改善を目的としています。また、これまでの歯科診療に比べて、問診が非常に重視されるため、歯科医師は手を動かさずに話を聞くことが大半の仕事になります。

歯科医院で漢方治療。一度、試してみたらどうでしょうか。長年、悩んできたことが、少し和らいでいくことが期待できるかもしれません。


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