アポロニア21

Vol.47 冷たいものが歯に凍みる!

 もうすぐ夏。冷たいものを食べたり飲んだりする季節がやってきます。ちなみに、気温35度を上回ると、アイスクリームよりもカキ氷の需要が大きくなるのだそうです。節電が叫ばれている中ですから、「せめて、食べ物だけでも冷たいものを」というのもわからなくはありません。よく、中国人は「夏はかえって熱いものを食べたり飲んだりする」といわれます。中国伝統医学では、冷えることが健康に良くないとされていますから、夏に熱いものを飲食することで代謝を高め、それで暑さを乗り切ろうということのようです。ただ、最近では、都市部を中心に、冷たいものがよく消費されていますが。

 さて、冷たいものを食べる季節になると急増する歯科のお悩みごとがあります。それが知覚過敏で、歯の根元の部分や、歯冠部に冷たいものが凍みるという症状です。放っておいても、多くはそのまま消えてしまう痛みですし、歯科医師の仕事である「削って」「詰めて」というほど歯にダメージ(実質欠損)があるわけではありませんから、長らく「気のせいでしょう」程度で治療の対象とされてきませんでした。

 しかし、本人にとってはかなり深刻な悩みとなることも多く、ドラッグストアなどでは知覚過敏対応の歯みがき粉がいくつか販売されています。これらには、フッ素濃度を高くして歯の再石灰化を促す作用を持たせたり、さらに硝酸カリウムという封鎖剤が含まれていたりします。硝酸カリウムは、18世紀のヨーロッパで「歯痛の薬」としてイカの骨などと一緒に使用された記録がある伝統的な知覚過敏薬です。

 また、近年、ホワイトニングが普及するにつれ、副作用としての重症度の知覚過敏が増えてきています。これらの中には、歯を覆っているエナメル質が損傷してしまっているケースもありますから、ドラッグストアで売っているレベルのセルフケアグッズでは対応が困難です。痛みの原因は、象牙質(ストローの束のような象牙細管によって構成されている)が露出してしまっているためですので、これを樹脂などで封鎖する必要があります。最近の歯科医院では、重症の知覚過敏用に封鎖材を用意して治療してくれますから、一度、相談なさってはいかがでしょうか。


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